皆さんは「株転がし」という言葉を聞いたことはありますか?
株式投資をしている投資家の中には、
儲けるために株転がしをしている人もいます。
木村育生氏が株転がしをしていたという噂も出ているようです。
本当に木村育生氏は株転がしを行っていたのでしょうか?
今回は、その真相について調査してみました。
前回、木村育生氏についてまとめた記事はこちら
株転がしとM&Aは違うもの?
株転がしは土地転がしと似たようなもので、
株が安い時に購入し、高くなったタイミングで売却します。
株が安い時に購入し、
高くなったタイミングで売却するというのは、
株式投資で利益を得るためにも当然のことではありますが、
それがわざと上がるように仕向けるといった悪質な場合は、
「株転がし」と呼ばれるのです。
株転がしをされてしまうと株価が上がっていき、
最終的にはかなり高額になり、利益も大きくなります。
実際よりも価値が大きいかのように錯覚させるため、
株転がしは株式投資家の中で嫌われる行為となっているのです。
それに対してM&Aは、
事業規模の拡大や新規事業の立ち上げなどを目的とした買収です。
そのため、戦略的な経営手法だと言えるでしょう。
株転がしのように売却益を目的としたものではないため、
悪質だと言われることもありません。
木村育生氏は株転がしではなくM&Aを行っている
木村育生氏は大学を卒業後、株式会社I.Q.Oを設立し代表取締役に就任しています。
最終的に株式会社インボイスへと社名変更をし、
インボイスRMになる株式会社ダーウィンの代表取締役会長にも就任しました。
また、株式会社インボイスはソフトバンクとの合弁会社、
日本テレコムインボイスとなり、木村育生氏は代表取締役社長に就任しています。
そしてインボイスはダイナシティの株式を買収し、
代表取締役社長に就任しました。
2010年にMBOがあり、
それをきっかけに木村育生氏は全ての役職を辞任して
2011年3月にはインボイスを退社しました。
インボイス退社後の木村育生氏
インボイスを退社した後の木村育生氏は、
自分自身の資産管理や運用を目的とした有限会社木村育生を
イコールパートナーズ株式会社という社名に変更しました。
そして、すかいらーくにTOBを行うことで株式会社小僧寿しの株式を取得したのです。
その時に株式会社小僧寿しの本部取締役を経て社長に就任しています。
しかし、2012年8月末にイコールパートナーズ株式会社の子会社だった
株式会社小僧寿しはその他関連会社へ異動することになります。
これはイコールパートナーズ株式会社が
株式の譲渡を行ったためです。
そして、木村育生氏は2013年10月には株式会社小僧寿しに社長を辞任しました。
その後木村育生氏は、2014年11月にクロスチェックを創業し、
2016年6月に親会社であるスターティア株式会社から独立しています。
一見すると木村育生氏は株転がしをしているように見えるかもしれませんが、
実際はM&Aを行ってきました。
自分自身の利益だけではなく、
企業の成長を望んでいることから、株転がしではないと考えられます。
木村育生氏は多くの企業を渡り歩いてきた人物です。
そのため、悪質な株転がしをしていたのではないか
という見方をする人もいるでしょう。
しかし、木村育生氏は自分だけが大きな利益を得るために
株の売買をしたのではありません。
木村育生氏は現在株式会社クロスチェックの代表取締役社長を務めています。
今後、木村育生氏はどんな手腕でクロスチェックを経営していくのか、
注目して動向を追っていきましょう。