アールエスアセットマネジメントの「地熱発電」とは?
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こんにちは!

本日は、アールエスアセットマネジメントの地熱発電について取り上げてみます。

皆さんは、「地熱発電」という発電方法をご存知でしょうか?

地熱発電は、再生可能エネルギーの1つなのですが、日本ではあまり聞かれない発電方法かもしれません。

しかし、実は地熱発電は日本が持つ資源を活用して生み出されるもので、世界的に見ても日本は地熱発電に適した土地になっているのです。

今回は、そんな地熱発電の特徴やアールエスアセットマネジメント以外にどんな企業が地熱発電事業を展開しているのか、地熱発電のメリット・デメリットについてご紹介していきましょう。

地熱発電について詳しく知りたいという方や、アールエスアセットマネジメントの再生可能エネルギー事業について知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

アールエスアセットマネジメントの概要

まずは、アールエスアセットマネジメントについてご紹介していきましょう。

アールエスアセットマネジメント株式会社は、再生可能エネルギー事業に対するアレンジメント業務や、太陽光発電などの設備を保有する特別目的会社へ匿名組合出資を実施し、安定した売電収入を得るためのインベストメント事業を行っています。

どちらも再生可能エネルギー事業に基づくもので、設立からわずか5年にも関わらず、既に日本全国に85ヶ所もの再生可能エネルギー施設を設置しています。

内訳としては、太陽光発電施設が80ヶ所、バイオマス発電施設が2ヶ所、風力発電施設が3ヶ所の計85ヶ所となっており、設置容量は合わせて約376.5MWもの電力が生み出されているのです。

アールエスアセットマネジメントでは、大手企業との取引も盛んに行われており、海外に向けた環境事業展開も行っています。

地熱発電って何?

アールエスアセットマネジメントがどのような会社か分かったところで、地熱発電についてもご紹介していきましょう。
そもそも地熱発電とはどのような仕組みで電気を生み出しているのでしょうか?

地熱発電の仕組み

地熱発電は、地下にあるマグマの熱エネルギーを電力に変換し発電する方法を言います。

どのように発電させるのかというと、まず地上で雨が降ることにより、水分が地面の奥深くまで浸透していきます。

マグマがある層にまで達すると、その水分はマグマの熱で蒸気へと変わり、1000~3000m付近に蓄積されていきます。

この溜まった高温の蒸気を使ってタービンを回すことで電気を生み出すのです。

地熱発電の種類

地熱発電には大きく分けて2つの種類があります。

フラッシュ方式

フラッシュ方式は、蒸気が溜まっている層に鋼管杭を挿して蒸気を取り出します。

取り出した蒸気でタービンを回すことで電気を生む方法です。

タービンを回した後に残った蒸気は冷却して水に変換し、井戸に変換された水を流していきます。

バイナリ方式

バイナリ方式は温泉熱や温泉井戸を活用している方法で、フラッシュ方式のように新しく掘削作業をしなくても電気を生み出せる方法です。

比較的新しい方法なのでまだまだ普及されていませんが、環境にも優しくコストも抑えた方法だと言えるでしょう。

仕組みとしては蒸気が溜まっている層から蒸気を取り出し、タービンを回して発電させるのですが、この時残った熱水は温泉施設に送られ、さらにタービンで回した後に残った有機媒体などは再び蒸発器で暖められ、もう一度タービンを回せるようになります。

有機媒体を凝縮させる凝縮器に関しても、冷却塔の水を循環させることで凝縮できるようになるので、とてもクリーンな方法となっています。

地熱発電は日本で普及しているのか他企業についても調査

アールエスアセットマネジメントをはじめ、再生可能エネルギー事業の企業は地熱発電の開発も行っています。

日本は地熱エネルギーの資源が世界的にも豊富で、純国産エネルギーを用いて発電することが可能です。

では、日本ではどのくらい地熱発電が普及しているのか、また地熱発電業を行っている企業についてご紹介しましょう。

地熱資源が豊富な日本では普及が進んでいない?

日本で初めて地熱発電所の運転が始まったのは1966年10月で、資源量はアメリカ、インドネシアに並んで世界第3位と言われています。

また、日本は地熱発電の技術面でも優れており、世界にある地熱発電所で使われるタービンの70%が日本製と言われているのです。

豊富な資源を持つから地熱発電は普及しているような印象がありますが、実はあまり普及は進んでいません。

2017年時点の発電設備容量は502MWと世界第8位となっており、資源量トップのアメリカは3112MW、2位のインドネシアは1189Wとなっているので、2ヶ国と比べて普及していないことが分かるでしょう。

国内初の地熱発電所・松川地熱発電所(石川県)が誕生してから、オイルショックなどの影響で地熱発電は伸びていましたが、1990年代に突入すると成長は止まってしまいます。

その理由は原子力発電や火力発電と比べて発電容量が小さく、さらに原子力のコストダウン化や火力発電の発電容量もより大きくなったことから地熱が推進される機会がほとんどなかったのです。

地熱発電量が減少している理由

国内での地熱発電の開発は1970年に入ってから進み、東北と九州を中心に18ヶ所の発電所が建設されました。

しかし、1998年から地熱発電の開発は停滞し、最後に建設されたのは1999年から運転している東京で唯一の地熱発電所である八丈島地熱発電所です。

全18ヶ所の地熱発電所の発電量は年間で2600GWhとなっており、これは総発電量に中ではわずか0.025%を占める割合でしかありません。

地熱発電所の新設がストップしているだけではなく、2012年までに発電用も減少傾向にあります。

再生可能エネルギーでありながら発電量が減少している理由は、スケールの付着や地下水の枯渇化の進行に原因があるようです。

スケールとは水垢のことで、熱水に溶け込む好物が井戸や発電所の配管、タービンなど設備に付着すると熱交換効率や流量を低下しやすくなるので、発電に悪影響を及ぼすリスクがあります。

また、開発の計画段階の実力値を超えた地下水容量を見積もってしまうと、余計に地下水を汲み上げてしまうので、地下水の枯渇化も進んでしまうことも発電量が減った要因になっているようです。

地熱発電の普及が進まないのはなぜ?

東日本大震災の原子力発電の事故やFITでバイナリー型の地熱発電は売電対象となったことから、少しずつですが地熱発電所の開発が進んでいます。

しかし、地熱発電の普及には様々な弊害があるようです。

自然環境保全の視点で考えると難しい

地熱資源である火山の多くは国立公園となっており、国立公園は環境保全や景観維持を目的に開発に規制があるので発電所を建設が難しいと考えられます。

1974年は原則地熱発電所の新規計画は認められない方針がとられていましたが、1994年に緩和されて比較的規制が緩い地域は個別で判断する方針へと変わりました。

さらに規制緩和を受け、国立公園内で直接掘ることは禁じていますが、公園外から斜めに向かって掘ることは可能になりました。

緩和により以前よりも発電所を新規開発するハードルは下がったもの、第1種特別地域に指定されている場所は禁止されています。

初期コストがかかりやすい

地熱エネルギー自体は低コストですが活用するためには井戸を掘る必要があり、この作業に莫大なコストがかかると言われています。

1本掘るだけでも数億円はかかると言われており、1つの発電所を建設するためには10本から20本の井戸を掘る必要があるので、発電所の規模が大きくなるほど初期コストの負担も大きくなってしまうでしょう。

温泉地からの反対を受けている

地熱発電使用する温水は循環させて再利用されており、発電に使用した熱水を温泉水に使用でき、それぞれ共存させることが可能です。

実際、地熱発電所で使用した熱水を温泉に対している温泉地も存在します。

しかし、地熱発電所の新設に反対する温泉地の声は少なくありません。

あまり影響はないと言われていますが地熱発電と温泉では井戸を掘る深さに違いがあり、何かしらの原因で温泉水が枯渇する可能性を危険視する人が多いのです。

また、地熱発電所の設置により温泉地の景観も損なわれる可能性も指摘されています。

地熱発電を行っている他社について

地熱発電の普及には様々な弊害があるので、アールエスアセットマネジメントは源泉の枯渇や初期コスト、周囲からの反対などクリアすべき壁に考慮しながら、バイナリー型を中心に発電所の開発を行っています。

他にも様々な企業が地熱発電業を展開しているので、いくつかご紹介していきましょう。

株式会社コスモテック

コスモテックは種子島の宇宙センターを中心に宇宙センターの設備の保全運用業務を行っている企業ですが、再生可能エネルギー分野にも参入しています。

バイナリー型発電の導入により、温泉や工場などで捨てられる温水や高温ガスなどの熱源や、周囲環境に合わせて発電システムを導入可能です。

システムの提案から、設計、工事、アフターサービスまで対応しています。

実績として上げているのは大分・別府で開発した地熱発電所で、国内初の温泉水蒸気だけを用いた発電所として運転が開始しています。

九電みらいエナジー株式会社

九州電力グループの子会社である九電みらいエナジーは、地熱資源が多く発電設備容量が約2MW以上の中規模で、収益性の見込める土地を開発対象としています。

フラッシュ方式とバイナリー方式のどちらにも対応しており、長年の経験か高い稼働率を維持できる運転や保守、さらに地域共生を行っている企業です。

現時点の実績はメガソーラーが断トツですが、大分と鹿児島の2ヶ所で開発しています。

なお、九州電力グループは国内の地熱発電設備容量のうち4割を占めている、日本最大規模の八丁原発電所を運営しています。

 

地熱発電のメリットとデメリット

ここからは地熱発電のメリットやデメリットについてもご紹介していきましょう。

地熱発電にはメリットとデメリット、両方が存在しています。

 

 

地熱発電のメリット

 

地熱発電の大きなメリットは、環境に優しいということがまず挙げられます。

地球に優しいエネルギーの研究開発は、環境問題が世界的にも問題視されるようになったことで進められてきました。

地熱発電は、二酸化炭素をほとんど排出しないため、地球温暖化の観点から見て非常に優れた発電方法であると言われています。

石炭や石油を使った発電には多くの二酸化炭素が排出されますが、地熱発電は再生可能エネルギーの中では最も二酸化炭素排出量が少ないとされているのです。

二酸化炭素は地球温暖化防止に寄与する発電方法であると言えるでしょう。

現在、発電方法には大量の二酸化炭素を排出するものが多いです。

しかし、地熱発電は自然の熱を活用して蒸気を発生させる力で発電することができるため、二酸化炭素の発生を抑えて行うことができるのです。

地熱発電は発電に地熱を活用するため、どんなに利用しても枯渇することがありませんし、国内の土地の地下を利用するため輸入する必要がありません。

化石燃料のように、エネルギーを採掘し続ける必要がないため、資源枯渇の問題も避けることができ、持続可能なエネルギー社会実現にも最適な方法と言えるでしょう。

純国産エネルギー資源なので、政治不安などで輸入不可能になることもないため、国内でコントロールすることができます。

そもそも日本は火山帯が多く、地熱大国とも言われています。

日本で温泉が多いのも、地熱で温められているからなのです。

世界中の国々を見ても温泉が豊富な日本は、地熱発電を行うのに適した環境と言えるでしょう。

 

 

地熱発電のデメリット

 

地熱発電のメリットを述べてきましたが、反対にデメリットはどんな点が挙げられるのでしょうか?

前述したように、日本は地熱発電に適した土地環境であり、その証拠に温泉も豊富にあります。

しかし、地熱発電を行うには、発電に必要な地熱が豊富にある場所でなければなりません。

そうなると、周辺にある温泉に湧出する温泉に量が減少したり、地盤の変化が起きて地震や崖崩れが誘発される恐れがあり、温泉に影響が出る可能性があります。

温泉街でビジネスをしている方々にとっては、生活に大きな影響を与えてしまうことも考えられるでしょう。

また、温泉街は観光地であることも多いですが、大きな地熱発電所が建設されれば、景観に影響を与えてしまうこともありますし、訪れた観光客が風景にガッカリしてしまうこともあるでしょう。

温泉や観光地としての影響だけでなく、地熱発電所は他の発電方法と比較すると建設にかかる費用が高くなるというデメリットもあります。

地熱発電は地下を掘り調査してから発電所を建設しなければなりません。

調査から建設、稼働までには約10年ほどかかると言われており、環境の変化やエネルギー価格などをその都度計算することも難しいのです。

建設して燃料を入れるだけという発電方法とは異なり、建設する場所を検討してただ建設するだけではないため、どうしても費用が高くなってしまいます。

地下を掘る作業についても、長い期間大規模な工事に伴う騒音や振動が発生することで、周辺地域から反発が起こることも多いでしょう。

また、地熱エネルギーは国立公園として指定されている地域に多く存在することが分かっています。

そのため、今後地熱発電所を建設するということは、自然保護区域へ人工的な手を加えることにもなるため、自然環境破壊の心配も浮上しているのです。

日本の国土に適した発電方法ではあっても、建設に関わるデメリットもまだまだ多いのが現状です。

そのため、地熱発電所は他の発電所と比べると現在少なく、知名度も低くなってしまっています。

 

 

地熱発電が注目されている

 

日本は地下の蒸気を活用した発電方法は昔から注目されたこともあり、現在は全国38ヶ所に発電所があります。

しかし、北海道・東北・関東・九州などと日本全国に発電所があるわけではありません。

日本は世界中のどこよりも地熱発電開発に力を入れてきたと言われていますが、思うように進んでいなかったというのも実態です。

しかし、2012年、電力の固定価格買取制度が始まり、再生可能エネルギーで発電された電力を電力会社が一定の価格で買い取ることができるようになったことで、地熱発電の開発も徐々に進んでいるのです。

地熱発電開発には助成金も設けられており、地熱発電の開発は近年注目されています。

 

 

アールエスアセットマネジメントの地熱発電

 

アールエスアセットマネジメントでは、デメリットを踏まえつつも、純国産エネルギーであり再生可能エネルギーでもある地熱発電開発を進めるべく、事業展開を行っています。

できるだけ短い期間で開発すること、リスクを軽減させること、低コストで発電可能にすることを重要視しながら、開発を進めているのです。

地熱発電をはじめ、純国産・再生可能エネルギーでの安定した発電は、今後地球環境保護のためにも重要になってくるでしょう。

地熱発電は、二酸化炭素を抑え、枯渇することのないエネルギーを使って発電することができるほか、持続可能なエネルギー社会実現に向けても重要視されています。

自然環境や地域産業などの影響はまだまだ懸念され、課題も多いという点もありますが、このような課題一つひとつに対応していきながら進めていくことが今後求められます。

地熱発電に適した土地環境だからこそ、自然環境と環境資源とを上手く関わっていくことが大切ではないでしょうか?

 

 

地熱発電のメリットやデメリット、日本の地熱発電について取り上げてきました。

地熱発電は、日本の土地の特徴を活かして再生可能・純国産エネルギーを枯渇することなく活用し続けることができるため、近年では非常に注目されるようになりました。

しかし、費用対効果を考えると否定的な意見も少なくありません。

アールエスアセットマネジメントは、そんなデメリットを踏まえ、短期間・低リスク・低コストで開発できるよう進めています。

地熱発電は安定的な発電方法の1つです。

だからこそ、アールエスアセットマネジメントのように大規模なプロジェクトとして進めていくことが求められていくのではないでしょうか?

総括

ここまで、アールエスアセットマネジメントの概要や地熱発電について詳しくまとめてきました。

アールエスアセットマネジメントでは、安定的な純国産エネルギーである地熱発電を、大規模なプロジェクトとして取り組んでいます。

再生可能エネルギーの中でも最も二酸化炭素の排出量が少ない地熱発電は、持続的なエネルギー社会実現に向けた大きな進歩になると言われているのです。

火山帯の多い日本は、地熱大国と呼ばれており、温泉はその地熱によって温められています。

しかし、地熱発電に必要な地熱が豊富にある地域はや自然保護地域や温泉に近いため、自然環境の破壊や地盤変化の問題、コスト問題などが懸念されています。

そのためデメリットもまだまだ山積みとなっていますが、最近では再生可能エネルギーでの安定した発電が期待されており、地熱発電も同様に注目されているのです。

電力の固定価格買取制度の導入や助成金が取り入れられたことで、今後は地熱発電開発が進みつつあります。

自然環境と環境資源との共存は、再生可能エネルギーを活用していく上で大きなポイントになることでしょう。

そしてまた、アールエスアセットマネジメントのように、地熱発電におけるデメリットを踏まえながら、開発を進めていくことが求められているのです。