「働き方の多様化」を実現するコツは無駄の排除?改革を実践する企業が語るコトとは?
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近年では、「働き方の多様化」を実現しようとする動きが見られているのですが、働き方を多様化するためには既存の働き方全てを見直さなくてはならず、未だ実現できている企業は数少ないでしょう。

少子高齢化により人口が減少しつつある日本ですが、現在でも働き手が足りないと人手不足に悩まされている企業は多く、それにより事業がうまく展開していかなくなってしまうことも考えられます。

しかし、働き方の多様化を実現することで人手不足は解消していくことも予想されているのです。では、働き方の多様化をどのように実現していかなければならないのでしょうか?働き方の多様化を目指し、働き方改革を実践している企業が行っていることを見ていきましょう。

 

働きたくても働けない人にどう働いてもらうかを考える

現在働きたくても働けない人は、それぞれ住んでいる場所や環境などでも多くいることが考えられます。働きたくても働けない人の中には、シニア層も含まれていますが、シニア層の働きたくても働けないことに関しては、新たなサービスを展開する動きが見えるので、ここではシニア層以外の働きたくても働けない人に焦点を絞ってみましょう。

そもそも、なぜ働きたくても働けないのでしょうか?その理由としては、自宅の近くに仕事がないことや労働時間が長いことなどが挙げられます。自宅近くに仕事がないとなると、自宅から離れた場所へ赴いて仕事をしなくてはなりません。

都心部であればある程度交通機関が発展しているため、移動しやすいかもしれませんが、郊外ともなれば車が必須となってしまう地域は多いでしょう。働きに出ることができないという点で、自宅近くに仕事がないということがネックになっているのです。

また、労働時間の長さは日本は世界的に見ても非常に長くなっており、持病や育児、介護などの空いた時間に仕事をしたいと思っても、その時間と合わなければ仕事ができないと考えてしまうのではないでしょうか?

働きたいとは考えていながらも、働くことのできない人をどうやったら働ける環境にすることができるのかを考えたものが、「エリクラ」と呼ばれている仕事においての地産地消サービスです。

エリクラは、元々不動産媒体の広告営業をしていた今里亮介氏と中村光秀氏により展開されました。不動産管理会社としては、マンションやアパートの管理を行っているのですが、少し距離の離れた不動産を所有し管理していることが多かったため、移動などの無駄なコストが発生しているという悩みを持っているそうです。

2人はこの悩みをできるだけ解消したいと考え、手元で簡単に解決できるサービスを作ってみようという流れとなり、エリクラが開発されるまでに至りました。

当時勤めていた広告営業では実現できないと考え、実現できるリクルート住まいカンパニーへの中途入社をしました。事業者側からのニーズはもちろん、働きたくても働けない人側のニーズにもマッチし、画期的なアイデアとなり、サービステストでは30分ほどで働き手が50人以上集まる結果となりました。

すぐに求人が埋まったことでもっと仕事はないのかという問い合わせも受けるような状態だったようで、その反響の大きさを感じられるでしょう。「近所で好きな時に好きなだけ働ける」というサービスは、これまでにない企業と働きたい人それぞれの悩みを解消できるものと言えるでしょう。

このことから、働きたくても働けない人がいることを理解し、その人たちにどのように働いてもらうかを考えることで人手不足を解消し、企業にとっても無駄なコストを削減することができるようになることが分かります。これも働き方の多様化を実現している例と言えるでしょう。

副業解禁で人手不足を解消できる?

働き方の多様化を実現していく上で、2018年に政府が副業推進する方針を決定し、厚生労働省はこれまでのモデル就業規則から副業や兼業を禁止とする項目を削除しました。これにより、原則として副業を容認することとなっているのですが、未だ副業を全面的に容認する企業は少なくなっています。

しかし、徐々にではありますが、副業に対しての理解は進んできているので、今後さらに副業を考える働き手は増えていくことが考えられます。ただ、自身のスキルを活かした副業を見つけることは容易ではないでしょう。

そこで、BizGROWTHでは副業に特化したマッチングサービスを展開しています。BizGROWTHのサービスにおける最大の特徴は、「ジョブカタログ」にあります。ジョブカタログとは、様々な業種や職種、業務ごとにピックアップした仕事のメニューです。

カタログ上には、その仕事メニューの一つひとつにタスク単位での仕事の詳細や進め方、納品してほしいもの、さらに最低報酬までが記載されています。その仕事に必要となる資料も明記されているので、働き手からしても仕事をしやすくなっていることが分かるでしょう。

このBizGROWTHを考え付いた山崎浩平氏は、自身の副業探しの経験からこのサービスを思い付いたそうです。自身の専門分野で副業を探そうとしていたのですが、なかなか見つからず、さらにツテで副業を探してしまうとなかなか報酬の交渉すらしにくい現実があります。

また、業務の範囲が明確に決まっていないことから、業務が次々と追加されていきやすくなってしまうことも考えられます。現在クラウドソーシングも存在していますが、単価が下落し続けてる状態なので、プロとしての報酬をもらうことも難しくなっていると言えます。

せっかく自身のスキルを活かせる副業を見つけたとしても、相応の報酬が得られなければ副業の意味を成さないでしょう。専門的なスキルを活かせる副業を探しやすく、さらに報酬もそれに見合うものとするには、困難であったことが分かります。

このBizGROWTHのターゲットは、主に中小企業です。なぜ中小企業がターゲットとなっているのかという点ですが、これには中小企業の専門的な人材確保が難しいことが挙げられます。

大企業であれば人手不足と言っていても、ある程度専門的な技術・知識を持った人材は雇用できている状態なのですが、中小企業はそれ以上に人手不足に陥っており、専門的な技術・知識を持った人材の雇用は非常に難しくなっている現状があります。

それを打開するために、BizGROWTHの展開するジョブカタログでの副業マッチングサービスが活かせるのです。企業側と働き手の需要と供給が一致していることから、今後さらにサービスが広がっていくのではないでしょうか?

 

2つのサービスから分かったことは無駄を排除すること

エリクラとBizGROWTH、働き方の多様化を実現するために展開するサービスから分かったことは、実現するためには無駄を排除することです。

エリクラでは企業側の無駄なコストを削減できること、BizGROWTHでは働きたい人が副業で無駄なく働けるサービスを整えること、この2つが基盤となっているのです。

これまでにないサービスを展開しているので、改革とも言える事業となっていますが、そのニーズを考えてみると双方の理に適っていて、いかに無駄を排除できるのかという視点で働き方の多様化を実現していることが考えられます。

働き手の望む働き方や働く場所、時間などに縛られないことで、これからの時代の働き方は変わってくるでしょう。人手不足が深刻だというのであれば、まずは働き方の多様化について考えてみると解消できることもあるのではないでしょうか?