仕事を通じて異性と恋愛関係になることがありますが、学生時代とは違い、仕事が関わってくると微妙な人間関係が影響を与える場合もあります。仕事が関係してくると、些細なことであっても大きな影響につながる可能性があるため、社内恋愛を歓迎していない企業は多く見られます。それだけ影響が考えられる社内恋愛は、どのようなルールなのか、また企業側はどのように考えているのでしょうか?
社内恋愛が始まるきっかけは何?
毎日が会社と自宅の往復で、1週間のほとんどを会社や仕事で過ごすという人も多いと思います。そのため、会社で一緒に働いている同僚とは必然的に一緒に過ごす時間が多くなり、何かのきっかけで異性として特別な気持ちを持つことがあります。どのようなきっかけから特別な気持ちを持つのでしょうか?
・同期
同じタイミングで会社に入社して同期になり、新入社員の懇親会や交流会がきっかけで社内恋愛に発展することがあります。タイミングが同じということで親近感もあり、お互いに相談しやすい相手という立場から、気が付いたら恋愛対象として見ていたということもあるようです。
・教育係
気が付いたら好きになっていたというパターンによくあるのが教育係です。教える立場、教えられる立場など一緒の時間を過ごしていく中で相手の良さに気が付き、いつの間にか好きになっていたということがあります。
・飲み会や交流会
今までは顔を知っている程度だったけど、社内での飲み会や交流会をきっかけに相手の新しい一面を知り、そこに惹かれて社内恋愛に発展することがあります。話してみたら共通点や趣味が同じだったなど、きっかけは様々ですが社内恋愛によくあるパターンです。
・同じ作業
仕事で同じ作業を行い、同じ目標に向かって時間を共有することで社内恋愛に発展していくことがあります。これは心理学的にはザイオンス効果と呼ばれ、人間関係においては熟知性の原則と呼ばれます。何度も相手と会うことで相手を知っていき、それによって好意を持っていくということです。興味がなかったとしても、頻繁に目に触れる機会が増えていくと徐々に良い印象に変わっていくこともあります。
・残業
同じ時間に会社に残って仕事をすると、普段の業務とは違う雰囲気で気軽に話しやすくなることがあります。残業が一緒になる機会が多くなることで、お互いに会話するきっかけが増えたり、その後一緒にご飯を食べにいったりして恋愛に発展することも少なくないでしょう。
片想いは場合によってはバレている?
社内恋愛が成立する前に、片想い時点で既にバレていることがあります。片想いは楽しい反面、辛い部分もありますが、このような部分を受け止めて、日常が楽しく過ごせればいいのですが、あまりに露骨な片想いの表現方法では、周囲にバレてしまうだけでなく、相手に気を使わせてしまうこともあります。いくら片思いであっても、職場に知られてしまうような大胆な行動は慎むようにしましょう。以下のような行動が過剰になると、片想いが知られやすいです。
・自分と関係ない仕事でも、片想いの相手を必要以上にフォローする
・仕事を理由にむやみに話しかける
・同僚に好きな相手だと話してしまう
・常に片想いの相手を意識して行動を取る
一途な気持ちを否定することはしませんが、あまりに感情的な行動がエスカレートしてしまうと、仕事に支障が出てしまいます。また、気を付けていても職場の人からこのようなことを言われた場合、その片想いが周囲に知られている可能性があります。
・「もしかして○○さんが好きなの?」
・「飲み会に○○さん来るから来ない?」
・「○○さんってどう思う?」
このようなことを聞かれた場合、片想いが周囲に知られている可能性が高くなります。周囲に気持ちが知られてしまうと隠しても無駄ですが、それによって周囲に気を使わせないように責任のある行動を取るようにしましょう。
社内恋愛のルール
些細なきっかけから社内恋愛に発展することが多くなりますが、社内恋愛となると、当然仕事が中心になってきます。周囲との関係性に気を遣わなければならないだけでなく、慎重な行動も必要になるでしょう。恋愛において感情的になってしまうと、職場での関係性や評価にも関係してきます。社内恋愛をしっかりと貫くには、きちんとルールを守って節度ある対応をしましょう。社内恋愛には、このようなルールを守るようにすると良いでしょう。
・基本的には秘密厳守
社内恋愛を禁止にしている企業もあれば何も規則を設けていない企業もあります。しかし、社内恋愛をしていくなら基本的には秘密厳守が良いでしょう。そのためには、お互いが何に対しても正直に話すことが重要です。もし周囲に知られて結果的に別れてしまった場合、仕事がしにくくなることもあります。仕事がしにくくなると、どちらかが会社を辞めるという選択をする可能性もあるため、基本的には社内恋愛を秘密にしておくと良いでしょう。
・リスクが伴うことを知っておく
社内恋愛をするなら、仕事と恋愛を両立させることが重要です。お互いが恋人同士の場合でも、片思いの場合でも同じです。周囲から見て雰囲気や表情で、その感情が伝わってしまうこともあります。社内恋愛は少なからずリスクを伴うため、覚悟しておくと良いでしょう。
・片想いでもスマートに
好きな気持ちを持っていても、相手が自分と同じ気持ちを持っているとは限りません。また社内の人から告白され、相手に対して恋愛感情を抱けないということもあるでしょう。どちらの立場になった時でも、迂闊な返事がその後の空気を変えてしまう可能性があります。もし相手に好意を持っていた場合は、パートナーがいないかどうかを確かめておくと、相手を困惑させることもないでしょう。その反対に告白されても付き合う気がない場合は、「気持ちは嬉しいけど、今付き合っている人がいます。」ときちんと断っておくのがベストでしょう。もう少し様子をみたいなら、少し曖昧な返答で様子を見ても良いでしょう。相手に気持ちが通じなくても考え込まず、スマートで大人な対応を取ると仕事で関わってもいつも通りにできるでしょう。
・仕事を1番とする
社内恋愛の場合、プライベートなケンカや些細な気持ちの変化が仕事に影響を与えます。その気持ちを引き摺ったままだと、それがそのまま仕事に影響してしまう可能性もあるため、仕事が1番だと区切りを付けて、気持ちを切り替えるようにしましょう。
・感情のコントロールをする
社内恋愛の場合、その感情が仕事に左右することがあります。好きな気持ちが通じて嬉しい時、やたらと相手を目で追ったり頻繁に話しかけたりして仕事に集中できない可能性も考えられます。また、一緒に行動したり同じ会議に出席したりする場合、自分自身の意見や意思も必要となるでしょう。感情を上手にコントロールしなければ、その時の気持ちで仕事に大きな影響を与える可能性もあります。これができないなら、社内恋愛は控えた方が良いでしょう。
もし社内恋愛を公表するなら、結婚直前にすると良いでしょう。恋愛くらい自由にするべきではないかという意見もありますが、その恋愛も人によって影響を与える可能性があるからです。円満な環境で働いていきたいなら、結婚の意思が固まっているくらいで公表すると良いでしょう。また付き合っている時点で公表しても良いですが、お互いに恋愛に関してのルールを作ってからにすると揉めることも少なくなるでしょう。仕事と恋愛を両立させるために、社内恋愛のルールを守って楽しく恋愛しましょう。