「車の移動を無料にする」という今まで国内ではなかったサービス「nommoc」をご存知でしょうか？
タクシー無料化ビジネスであるnommocは、2019年3月より福岡県にてサービスを開始される予定となっています。では、タクシー無料化ビジネスnommocはどのようなビジネスを考えているのか、具体的にみていきましょう。
nommocの企業概要とタクシー無料化ビジネスについて
株式会社nommocは、国内最年少社長として15歳で大型イベントの映像演出を展開する「株式会社セブンセンス」を立ち上げた吉田拓巳氏によって設立されました。
スタートアップ企業として2018年4月に創業しばかりですが、nommocはこれまでにはなかった移動型広告メディアという事業を展開し、全く新しい市場への開拓を目指しています。そんな若手の代表取締役が設立したnommocでは、2019年3月にタクシー無料化ビジネスをスタートすることが分かりました。
「車による移動を無料に」というのがnommocのコンセプトになっており、本社を構えている福岡県からサービスを開始し、来たる2020年東京オリンピックにおける展開、将来的にはシンガポール進出も考えていることが分かっています。
サービスの仕組みは、タクシーの車内に設置したディスプレイ画面に広告を流すことによって、広告主から得た広告費をタクシー運用に充てるというものです。また、配車アプリを活用してアプリからユーザー情報収集を行うことで、そのユーザーが関心を持っている広告を配信するシステムにもなっています。
配車アプリを通じて顧客情報を取得し、関心のある広告を配信することで、ターゲティング広告配信可能な移動型広告メディアとしての役割も担います。特に、飲食店・観光地・宿泊施設など、リアル広告に価値を置く企業にとっては有力媒体として位置付けされる可能性があるだろうと考えているのです。
また、AI技術を駆使してユーザーの行動パターン分析を行い、広告主企業とユーザーとをマッチングしていこうと進めています。
これまでの送迎サービスと大きく異なるのは、ユーザーの年齢・性別・趣味趣向・行き先データというように多くの情報を取得することが可能であるということです。広告をただ表示するのではなく、そのユーザーが求めているような広告を配信することで、より最適なターゲティング環境を構築することができるのです。
nommocは、移動が単なる移動手段としてだけでなく、移動中にさらなる価値を与えられるような環境を提供していこうと考えています。nommocのタクシー無料化ビジネスは、移動中の時間的価値に着目した画期的なサービスであると言えるでしょう。
サービスの口コミや社員の評判など
2018年4月に設立したこともあり、nommocのサービスや社員の評判などは見つけることができませんでした。しかし、今後福岡県にてnommocのタクシー無料化ビジネスが開始されれば、口コミや徐々に出てくる可能性が高いでしょう。
現在、nommocではクラウドファンディングの「FUNDINNO（ファンディーノ）」で投資家を受け付けている状況であり、目標額5000万円を調達しようと申し込みを受け付けています。
nommocは、タクシーの車内というピンポイントなマーケティング空間に着目したことで、企業のブランド価値向上につなげていこうと考えています。これまでにはなかった移動型広告メディアという新しい市場へ開拓は、投資家にとっても注目されるに違いありません。2019年3月からは、まず福岡県にてメディアPRをはじめとする広告を活用し、1年間8台ほどの試験運用を行う予定となっています。
実際にサービス開始までに、リアル広告に置いている業種や企業にアプローチをかけ、好感触を得ていることも分かっています。また、今後自動運転技術がさらに普及すれば、人件費を抑えて高い収益化を図ることも明確であり、将来性も高いと言えるでしょう。
nommocの代表取締役社長を務める吉田拓巳氏は、アジア系企業のエンジニアとしての役員としても活躍しています。このエンジニア20名のチームは、最先端技術であるAI技術を担うことがわかっており、日本の大企業からもWebシステムやアプリ開発を受託しているほど、高い技術水準を誇っています。
nommocのタクシー無料化ビジネスについても、AI技術を駆使した高精度なユーザー属性分析をはじめとするサービス展開が期待されていますが、そんなAI技術開発にも携わっている吉田拓巳氏の基であれば、十分に適応していく可能性が高いのではないでしょうか？
競合他社との比較
nommocのような、タクシー無料化ビジネスはこれまで国内には全くなかったものですが、競合他社はないのでしょうか？
Uber
2009年に設立したUberは、街中でタクシーをなかなか見つけられないことの不便さに着目し、配車サービスアプリを構築しました。2016年の時点で世界75ヶ国において配車サービスアプリを提供しており、日本でも実際に利用している方がたくさんいます。
Uberでは、様々な先進テクノロジーを駆使して、配車サービスだけでなく、自動運転技術や料理配達・医療サービス格差縮小・貨物運送ソリューションなど、あらゆるサービスを展開しています。
配車サービスでは、GPS機能を活用して近くにいるドライバーを探すことができ、どれくらいで到着するかも一目で確認することができるのが大きな特徴です。また、必要に応じてドライバーにメッセージを送ることもできるので、急な用事の際にも役立ちます。
誰もが知るGoogleでも、2018年3月から自動運転タクシーサービスを実験的に開始しています。事前に登録したユーザーのみ乗車可能という特徴がありますが、アリゾナ州のフェニックスにおいて開始され、フェニックスに住む住民であれば、1世帯1件の申請が可能とされていました。
Googleの自動運転タクシーサービスは、Googleアカウントに紐づいた情報を基にサービスを向上させることができるため、nommocのタクシー無料化ビジネスのように、ユーザーに合った精度の高い広告が配信できることは間違いないでしょう。
nommocのタクシー無料化ビジネスにおいても、ユーザーが必要とする広告をいかに提供できるかが大きなカギとなっています。
しかし、今後Googleの自動運転タクシーサービスが本格化すれば、紛れもなく競合として立ちはだかるに違いありません。nommocのタクシー無料化ビジネスでは、代表取締役社長である吉田拓巳氏の人脈やビジネス経験が非常に役立つのではないかという見方もあります。
彼は、国内最年少社長としてメディアでも取り上げられることが多く、実際にnommocのタクシー無料化ビジネスについても多くの方が注目しています。地方自治体の首長や大企業のトップの方との交流も多く持っており、彼が持つネットワークを大いにビジネスに役立てていく可能性は非常に高いのです。
nommocは、タクシー無料化ビジネスを通して企業の業績拡大を目指していくために大きなプロジェクトになっていると言えるでしょう。
今回は、国内最年少の社長が手掛けるnommocのタクシー無料化ビジネスについて紹介してきました。飛行機やバス・電車・タクシーといった移動手段には、コストが必ずかかるという認識があります。
しかし、nommocの代表取締役社長は、コストを考えることなく気軽に移動ができるようにするため、タクシー無料化ビジネスというプロジェクトを掲げています。将来的に最先端のAI技術を駆使してユーザーが移動中に時間を通じて必要な情報を入手できる環境を構築していこうと考えているのです。
今後サービスが本格化すれば、横のつながりが大きいとされるタクシー業界が大きく変わる可能性もあるのではないでしょうか？
