国内ユニクロCEOに女性が初就任したって知ってました?
The new worker and the boss exchange with a handshakes as sign founded of agreement. Selective focus.
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ユニクロは、1984年に設立されてから幅広い年代の人に親しまれ、今では日本だけではなく世界中で愛されているブランドの一つとなっています。
機能性が高いだけではなく、シンプルなデザインなのでコーディネートしやすい点も魅力です。

そんなユニクロの日本事業において、最高経営責任者(CEO)に女性が就任したことはご存知でしょうか?
国内では5万人以上もの従業員を誇るユニクロを率いる人物が女性であることで、驚いた人も多かったでしょう。
しかし、その人物はメディアに登場していないため、分からない部分も多いです。

そこで今回は、国内ユニクロの女性CEO・赤井田真希氏に迫っていきましょう。

赤井田真希氏のプロフィールとこれまでの実績

2019年6月にファーストリテイリンググループ執行役員に抜擢されたのが、赤井田真希氏です。
生年月日は1978年12月23日で、白鳥が渡来することで有名な瓢湖(ひょうこ)のある新潟県阿賀野市出身です。
大学は専修大学で文学部英米文学科に在籍し、勉強を続けているかたわらで、ラクロスにも興じていたと言います。

大学では教員を目指して勉学に励んでいたようですが、人材育成をするのであれば一般の企業でもできると考え、成長性の高いユニクロを志望し、2001年に入社することとなったのです。
1998年に都心で初めて1号店が原宿に出店し、1999年から2000年にかけてはフリース旋風が巻き起こりました。
売上も年々増加していき、応募者も多かったことが予想できます。

同期が380名いるということでも、ユニクロが好調であることがわかるでしょう。
そんな赤井田真希氏は、地元の新潟県長岡市にある店舗に配属となり、入社半年で店長試験に合格しました。
同期が380人いる中でわずか7人という狭き門をくぐり抜け、22歳という若さで新人でありながらも一目置かれる存在となったのです。

その後、群馬県や北海道でも店長として活躍し、4年目にはエリア統括のスーパーバイザーに昇格しています。
銀座店や上海正大広場店店長にも就任し、その後も成長を遂げてきたのです。
2011年には、人事・採用・教育部部長に就任しました。
その後、営業に戻りますが九州・沖縄地区のブロックリーダー、全店舗の営業部責任者とステップアップをし続けていったのです。

その後も成長は止まらず、グローバルマーケティング部PR部長やファーストリテイリングマネジメントイノベーションセンターの責任長などを歴任し、ユニクロの発展を牽引してきた人物です。
2018年3月からは吉祥寺店の店長として働き、2019年5月にはファーストリテイリングのグループ執行役員となり、6月1日に最高経営責任者に女性で初めて任命されました。

赤井田真希氏が持つ能力や武勇伝

プロフィールを見ただけでも赤井田真希氏がいかに能力のある人物であるかが分かるでしょう。
しかし、赤井田真希氏には多くの武勇伝があると言われています。
わずか半年で店長に就任した赤井田真希氏ですが、それは「頑張れば半年で店長になれる」という会社からの言葉を受けて挑戦した結果だったのです。

朝7時には出社をして業務をこなしていたようですが、毎日の業務以外に猛勉強をしたことで結果を出しています。
その際には睡眠3時間という過酷な状況の中、合格したので苦労したことが分かります。
また、年上の従業員も多くマネジメントにも苦労したことでしょう。

2010年に、柳井正会長兼社長がユニクロのグローバル化に向けて「世界中で活躍できる店長を毎年1000人送り出したい」と宣言したことを受けて、赤井田真希氏は自ら中国への出向を志願しました。
上海正大広場店に店長として赴任した際には、日本人スタッフがいない中での営業となり、中国語を話せないことでも苦戦し影響が出たことが予想できます。
また、店長経験を多くしている赤井田真希氏ですが、銀座店はユニクロの中でも特別な意味があると言われています。

銀座店はユニクロで初めての「旗艦店」です。
旗艦店であることで銀座店には柳井正会長兼社長がよく足を運んでいます。
その理由は、「ウォーキング・ミーティング」となり、ユニクロの店内を歩くことで様々な部分をチェックしていき、改善点があれば要求していくのです。

そんな店舗での店長となりましたが、改善策をクリアすることのできる能力やコミュニケーション能力、それに加えてマネジメント能力や人柄があることで柳井正会長兼社長の目にも留まったのでしょう。

ユニクロの今後について…赤井田真希氏がいることで変化は期待できる?

現在、ユニクロは伸び悩みの時期にあります。
そんな危機を脱却するために打ち出されたのが「個店経営」「地域密着型マーケティング」です。
吉祥寺店は2014年10月に全国に先駆けてオープンしました。
1階から7階まである都内でも有数の大型店となりますが、2018年に赤井田真希氏が店長として着任したのです。

そして、吉祥寺店の店舗方針と掲げたのが「ひと・まち・くらし共存共栄」です。
チェーン店のユニクロですが、個店経営の視点に立つことで、いかに地域に貢献できるかを当時は考えていたようです。
そんな中、地元のつながりによって吉祥寺を拠点として活躍するイラストレーター・福田利之氏とのコラボレーションを考えつきました。

吉祥寺の街をテーマにして、井の頭公園の緑や自然を福田利之氏らしさのあるファンタジーチックなイラストで表現し、吉祥寺店のウインドウに描かれました。
イラストの中にはダウンジャケットを着た動物もいて、ユニクロらしさも取り入れています。
季節によってイラストが変わるので、新鮮さもあったでしょう。

また、福田利之氏の原画が展示されていたり、ポストカードが販売されるなど、吉祥寺店だけのスペシャルな企画も合わせて行われていました。
これは、ユニクロでは異例のケースとなりましたが、地域密着型の店舗としては成功を収めたのです。
吉祥寺らしさを出した店舗にするためにも、地域の人たちが喜びようなアイデアだったのでしょう。

今後もこうした店舗が増えていくことが予想でき、チェーン店でありながらも店舗独自の規格があることで、さらに愛される企業だと消費者に認識されるのではないでしょうか?
また、赤井田真希氏は社内での存在感が大きかったとも言われています。
ファーストリテイリングでは、年に2回「FRコンベンション」が開催されています。

本部社員や全国の店長、各国のブランド経営陣など、5000人ほどの人たちが参加するイベントで、その目的は経営者の育成・ブランドを強化を図ることとなり、講演やディスカッションを行っています。
そのイベントで赤井田真希氏は司会や施策の発表を行っており、その内容は説得力のあるものであると定評があったと言います。

赤井田真希氏のマネジメント力によって培われた人材が増えていき、新たなアイデアが増えていくことで、ユニクロは成長を続けていくのでしょう。


ファーストリテイリングは、これまでに女性活躍推進室を設け、女性執行役員50%以上を掲げていました。
今回、赤井田真希氏がユニクロの国内最高経営責任者に就任したことで、女性が多く活躍している企業だということが分かります。
赤井田真希氏の手腕については、これまでの経歴を見ることで今後も期待できると考えられます。

赤井田真希イズムを継承した人物が増えていくことで、伸び悩んでいた経営が少しずつでも回復し、風向きが変わっていくことも予想できるでしょう。
今後のユニクロの成長に注目していきましょう。