令和時代のリーダーに求められる資質とは?
※本サイトを運営する目的はアフィリエイト、アドセンス、その他広告、取材費等としており、本記事は管理人が取材費をいただき記事を執筆しています。
 

令和という新しい時代を担うリーダーに求められる資質とは何なのでしょうか?
リーダーと聞くと、常に先頭に立って部下をまとめて指示を出し、仕事のできる人物であると思い浮かべる人も多いでしょう。

自分はそういった人間でないから昇進することは難しいと考えている人も中にはいます。
しかし、令和という新時代が求めているリーダー像は自分が思っている人物とは全く違う可能性があります。

そこで、令和時代が求めている理想のリーダー像やリーダーに求められる資質について考えてみましょう。

これまでのリーダーとは?

昭和や平成で求められてきたリーダーと言えば「統制型のリーダー」ではないでしょうか?
経験や知識を多く持った人物で、目標達成するためにコントロールしてもらい、頼れる存在であることが重要でした。

その他にも、報告や連絡、相談を大切にして仕事を進めていく「管理型リーダー」も多くいます。
そして中には、決定権はリーダーのみで命令に従うことを強要する「強制型リーダー」もいたでしょう。
チームの意見を聞かずに自分の意見だけを信じ、部下の努力や業績を認めないため、理想のリーダーとは程遠い人物ですが、仕事を続けていくためには従うしかないと諦めていた部下も多かったのではないでしょうか?

日本は上下関係がしっかりとしている国なので、上司のいうことは絶対である企業は未だに多いでしょう。
しかし、「リーダー」だからと能力のある人物の芽を潰してしまったり、能力を認めないのであれば誰からも慕われなくなってしまいます。
間違いを認めなかったり、部下の意見を聞きいることができないリーダーであれば、これからの時代を生き抜くことは難しいと考えられます。

メディアでも騒がれているように、現代は様々なハラスメントによってリーダーであっても裁かれる時代です。
権力を利用して部下が嫌がる行為を行うことは「パワーハラスメント」として問題になってしまいます。

自分では統制型のリーダーだと思い込んでいても、実は強制型のリーダーだと思われている可能性もあるため、リーダーとして活躍しているのであれば自分の行動を見直すことが大切です。

求められるリーダーの資質とは?

では、「令和」という新しい時代に求められているリーダーの資質とは何なのでしょうか?
令和では「サーバントリーダー」と言われる「支援型」のリーダーが求められています。
環境や目的が変化していく時代なので、働いている社員には柔軟性が求められます。
環境が変わっても一緒に乗り越えることができるよう、社員を支えることができる存在であることがリーダーには求められているのです。

そのため、社員を引っ張っていくことだけがリーダーの役目ではありません。
今までのリーダーを見ていくと、社員をまとめて目標達成までリーダーが引っ張っていくことが多かったでしょうが、令和は支える立場であることが重要です。

コミュニケーションも多くとるため、部下も自分が思っていることや考えることが発言しやすく、会社に貢献しているという意識も芽生えやすくなり、モチベーションの維持やアップもしやすい環境であることが考えられます。
働きやすい環境作りも行えるため、会社としてもサーバントリーダーがいることでメリットが多くなるのではないでしょうか?

ただし、「部下の言うことを何でも聞く」ことだけが重要なのでははありません。
目標達成するための行動から逸れたことをすれば、リーダーとして注意しなければいけませんし、改善できるよう指示ができる人間でなければいけません。

受け身であることだけを重要視してはリーダーとして活躍できないため、縁の下の力持ちでありながらも時には指示を出して社員が活躍しやすい環境作りをすることが大切となるのでしょう。

サーバントリーダーの特性とは?

サーバントリーダーの資質は自分にはないと思っている人もいるでしょう。
そこで、「日本サーバント・リーダーシップ協会」によるサーバントリーダーの10の特性を見ていきましょう。

傾聴

傾聴とは「耳を傾けて聞くこと」を言います。
サーバントリーダーにおいては、傾聴力があることも重要となります。

自分以外のメンバーがどう感じ、どう思っているのかを聞きだし、リーダーとして役立つためにはどうするかを考えていきます。
時には自分が考えている物事にも耳を傾け、目標達成までの道のりを導き出すのです。

共感

完璧な人間はいないということをわかった上で、相手の立場にたって相手の気持ちを理解する「共感」もサーバントリーダーは兼ね備えています。

癒し

仕事で失敗をする人は多くいます。
リーダーであれば、メンバーが失敗したときや成績が上がらずに落ち込んでいるときには、その傷を癒せるように話を聞き、勇気づけることが大切です。

例え、良い言葉が思い浮かばなくても気持ちを理解するだけで心は軽くなります。
最終的には、組織の掛けている部分をチーム同士で補い合えるようにサポートしていきます。

気づき

偏見をなくして物事をありのままに見ることができる能力も大切です。
自分や相手に気づきを得たり、相手に気づきを与えることができます。

納得

今までのリーダーであれば、物事を決めるときには部下を服従させて様々なことを決めてきたこともあるでしょう。
しかし、不満が多ければ気持ち良く働き続けることはできません。

サーバントリーダーは、服従を強制させることはせずに意見が一致できるよう納得を促すことができます。
そのためにも、メンバーとのコミュニケーションが大切となります。

疑念化

チームや個人としてのビジョンを明確に持っているため、それをメンバー間で共有して目標達成まで導いていきます。
ビジョンに関しては、相手にわかりやすく伝えることが重要となります。

先見力

今現在起こっていることやだけではなく、過去の出来事を踏まえて照らし合わせることで、これから起こるであろう出来事を予測する力を持っています。

執事役

自分の利益は考えずに、相手の利益を考えて行動をしていきます。
そのため、相手に奉仕できるよう一歩引いた状態で物事を見ています。

人々の成長への関与

成長を促すことに責任を持ち、そのためにもどんな能力を備えた人物であり、秘めた力やその人が持つ価値に気付いています。

コミュニティづくり

愛情と癒しをメンバーに対して持ち、メンバーが成長できるようコミュニティ作りを積極的に行っています。

メンバーに奉仕していく人物なので、その結果周囲からの信頼を得て自然と協力してもらえる環境作りができるのです。
部下の成長を促すことができ、変化が求められている時代でも突破口として新しいことにもチャレンジできるのではないでしょうか?

平成から令和に変わり、会社としては大きな変化がまだ無いかもしれません。
しかし、時代が進んでいくにつれて変化が表れることは考えられます。
急激な変化にも対応できるよう、柔軟性が大切となりますが部下の成長を促すためにも、コミュニケーションを活発に行える支援型のリーダーがいることは企業として重要です。

今の自分にサーバントリーダーになる資質がなくても、「部下に奉仕する」ことを優先することで、段々と近づいていくことはできます。
令和に求められるリーダー像に近づくためにも、「サーバントリーダー」についてもう一度見直してみましょう。