紙幣デザイン変更に対する銀行の反応
※本サイトを運営する目的はアフィリエイト、アドセンス、その他広告、取材費等としており、本記事は管理人が取材費をいただき記事を執筆しています。
 

2024年に紙幣が新しくなるということが発表されました。現在使われている紙幣でも問題がないように感じるのですが、どうしてデザインを変えなければいけないのか疑問に思う人も多いのではないでしょうか?

今回は、どうして紙幣デザインを変更するのか、紙幣デザインを変更することでどのような影響が出るのか、紙幣デザイン変更に対する銀行の反応はどうなのか、紙幣デザイン変更に対するネットの反応はどうなのか、ご紹介していきましょう。

どうして紙幣デザインを変更するのか?

まずは、どうして紙幣デザインをを変更するのかということから見ていきます。紙幣デザインを変更するタイミングから、元号が変わった記念ではないか、東京オリンピックが開催されることを記念して変更されるのではないかと思う人も少なくはないでしょう。

しかしこれは、たまたまタイミングが被っただけだと言います。実際の変更理由は、紙幣の偽装を防止するためです。

日本で使われている紙幣は、20年という周期でデザインを変更しています。その時に、最新の技術を取り入れて、偽札が作られないような工夫を取り入れています。

2024年に新しくなる紙幣にも、ホログラムに印字される人物が3Dになっていて、違う角度から見ると横顔を見ることができるようになっているのです。この技術を取り入れるのは日本が初めてになります。

日本ではまだまだキャッシュレスが進んでいないので、偽札防止対策はとても重要な課題になっているのではないでしょうか。

紙幣デザインを変更することでどのような影響が出るのか

紙幣デザインを変更すると何らかの弊害が出そうな気もします。では、紙幣デザインを変更することでどのような影響が出ると考えられているのか見ていくことにしましょう。

紙幣が新しくなることによる経済効果は、直接的なものだけで1.6兆円だと言われています。この中には、日本銀行の印刷機やインクといった費用も含まれています。もちろん私たちの周りにも大きな影響が出ます。

自動販売機はキリンビールだけで20万台、コンビニや銀行のATMは24.5万台、各所にある券売機、自動レジシステムなどにも影響が出ることになるでしょう。紙幣のデザインが変更されることによって、これらのシステムの変更をしなければいけないという影響も出てくるのです。

前回紙幣が変更された2004年から比べてもATMや無人のレジも多くなっています。そのため、2004年の紙幣デザイン変更の時と比べると経済効果は2倍くらい増えるのではないかと考えられます。

しかし、偽札の使用を防ぐためにはこのような対策も必要になります。そのため、企業はコストを抑えるためにはどうしたらいいかを考えていかなければいけないでしょう。

紙幣デザイン変更に対する銀行の反応はどうなのか?

金融機関にとって、ATMや両替機といった機器を新しい紙幣に対応させるとうことは非常にコストがかかるため、負担になると考える銀行が多くなっています。

現在は、政府が推進しているキャッシュレス化の対応にも追われているため、さらにその負担は大きいと感じるのではないでしょうか。

現在の銀行は、とても苦しい状態にあります。メガバンクは、金融危機ではないのに大きなリストラを断行しなければいけないという状況にもなっているほどです。

みずほフィナンシャルグループも6800億円の損失計上を発表していて、構造改革のためとはいっていますが、必ずしも前向きな理由だけではないと言えます。

また、111行の銀行の2018年9月中間決算で「総資金利ざや」の中央値が0.15%となっています。この数字は、前年の同じ時期よりも0.01ポイント低下しているのです。そのことからも、銀行が苦しい状況にあることが分かります。

それだけではなく、キャッシュレス化が進んでいることも懸念材料の1つになっています。キャッシュレス決済が普及していけば、紙幣や硬貨の製造量自体も減っていき、経営が厳しい銀行がATMを減らす可能性も考えられます。

日本金銭機械の担当者にとって、新しい紙幣の誕生がATM事業にどのような影響を与えるのか気になるポイントになっているはずです。このようなことを踏まえて考えてみると、銀行にとって紙幣デザイン変更はネガティブな意味を持つ可能性が高いということになるでしょう。

政府はそのような点もしっかりと考えた上で紙幣デザイン変更を行ってほしいと願う人は少なくありません。

紙幣デザイン変更に対するネットの反応はどうなのか?

最後に、紙幣デザイン変更に対するネットの反応はどうなのか、実際の反応を見ていきましょう。

しかし今回の紙幣デザインチェンジ&人物チェンジ微妙と言うか、なんだかなぁって感じだな。唯一知ってたのが渋沢栄一だけだし、お隣に深谷市あるから名前だけは知ってたようなもんだからな。後以下2名誰だったけ?興味無いや。そうやって紙幣ダサくしてキャッシュレス化に持ち込もうとしてんだな。

紙幣の新しいデザインは、なんとなくしっくりこないという声が多くあります。見慣れてくればそうでもないかもしれませんが、そのデザイン性からキャッシュレス化に持ち込もうとしているのではないかという意見も見られています。確かに政府はキャッシュレス化を推進しているので、その可能性もゼロではないのかもしれません。

 

新紙幣のデザイン。文句無しよ。紙幣としての機能面とか視認性とか色々配慮されてると思う。知らんけど。ただ間違いなく素人の仕業ではない。もし自分が紙幣デザインした人に何か指摘できても完全論破されて終わりやで。だからどんな紙幣になっても温かく迎え入れます。作ってくれてありがとうの気持ち

新しい紙幣のデザインに批判的な人も少なくありませんが、このように受け入れている人もいます。紙幣のデザインには様々な要素が加わっているので、素人では作れないことは確かです。それを踏まえると、デザインをしてくれた人に感謝の気持ちを伝えたくなるでしょう。

 

お札をデザインで見ずになんで見るんだ? 意味がわからない。 使えればそれでいいのか? デザインと機能を兼ね備えてこそいいお札だと思うんだけど。 新案は個人的な意見だけどデザイン性が少しだけかけてるんだと思う

紙幣にデザイン性が必要かどうかというのは、賛否両論あると思います。しかし、使う機会が多いものであるからこそ、デザイン性が高い方が良いと考える人もいます。そのため、デザイン性がいまいちだと感じる人も多いのではないでしょうか。

 

新しいお札のデザインに関するツイッター周りの話の流れ、カッコいいだけがデザインの仕事じゃないって大衆に周知してくれた感じがあって最高に好きだな。「使いやすい」とか「分かりやすい」とか「大事な意味がみんなに伝わる」のもデザインの仕事なんよね。

紙幣の新しいデザインは、確かにかっこいいとは言えないかもしれません。そのようなデザインでも、分かりやすさはかなり重視されたデザインになっています。分かりやすいということは、多くの人に意味が伝わるということでもあります。それは、紙幣が持つ役割を果たすために重要なことだと言えるでしょう。

 

紙幣は、2024年にデザインが変更されます。デザインの変更には様々な声が上がっていますが、偽装を防止するためだと思って使い始めれば、慣れてくるはずです。いずれは違和感もなくなるでしょうし、キャッシュレス化が進めば使う機会も減っていく可能性があるので、まずは実物を使ってみなければ何も始まらないでしょう。