
就職や転職に向けて株式会社オープンハウスグループの企業研究を進めるなかで、「やばい」という評判を目にして不安を感じていませんか。
ネット上の口コミやSNSでは、働き方の厳しさを推測する声から待遇の良さに驚く声までさまざまな意見が飛び交っており、どの情報を信じて応募を判断すべきか迷ってしまう方は少なくありません。
結論からお伝えすると、年7回の評価制度に代表される徹底した「実力成果主義」と「圧倒的な成長スピードと高水準な報酬」の2つの側面が注目を集めています。
本記事では、オープンハウスグループで働くことを検討している方に向けて、事業規模や給与水準、評価・育成制度、そして今後の将来性を客観的な数字で整理します。
Contents
「オープンハウス やばい」と検索される2つの背景

「やばい」という言葉には、2つの意味が込められています。
ネット上の口コミやSNSの声には、同社の実力成果主義の厳しさを指すものがあります。一方で、給与水準の高さや企業としての成長の速さに驚く声も見られます。
ここからは、この2つの側面を公開されている数字で確かめていきます。
オープンハウスグループの会社概要
まずは、同社の基本情報と事業の柱を確認します。
公式サイトの会社概要によると、株式会社オープンハウスグループの基本情報は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号 | 株式会社オープンハウスグループ |
| 創業 | 1997年9月 |
| 本社所在地 | 東京都千代田区丸の内二丁目7番2号 JPタワー |
| 代表者 | 代表取締役社長 福岡良介 |
| 事業内容 | グループ会社等の経営管理 |
| 従業員数(連結) | 6,620名(2025年9月末時点) |
| 上場市場 | 東京証券取引所プライム市場(証券コード3288) |
有価証券報告書によると、同社の事業セグメントは、戸建関連事業、マンション事業、収益不動産事業、その他(アメリカ不動産事業など)、プレサンスの5つです。
主力は戸建関連事業で、土地の仕入れから設計・施工・販売までを一貫して行う「製販一体」のビジネスモデルを展開しています。
コーポレート・ガバナンス報告書では、「都心部で手の届く価格の住宅を提供する」ことをミッションとしています。
売上高1兆3,364億円に達した事業規模と成長性
同社の成長の速さは、売上高の推移にあらわれています。
有価証券報告書および決算短信によると、2021年9月期から2025年9月期までの売上高の推移は以下のとおりです。
| 決算期 | 売上高 |
|---|---|
| 2021年9月期 | 8,105億円 |
| 2022年9月期 | 9,526億円 |
| 2023年9月期 | 1兆1,484億円 |
| 2024年9月期 | 1兆2,958億円 |
| 2025年9月期 | 1兆3,364億円 |
売上高は4年間で約1.6倍になりました。2025年9月期の営業利益は1,459億円(前期比22.5%増)です。
2026年2月10日に公表された2026年9月期の業績予想では、売上高1兆4,850億円、営業利益1,745億円を見込んでいます。
新卒初任給40万円と持株会社の平均年間給与914万円
次に、就職・転職先を選ぶうえで気になる給与の数字を確認します。
採用サイトの募集要項によると、2027年4月入社の職種別の新卒初任給は以下のとおりです。
| 職種 | 初任給 | 固定残業手当の相当時間 |
|---|---|---|
| 総合職Sales(営業職) | 400,000円 | 42時間相当分(97,200円を含む) |
| 総合職Corporate(企画・マーケティング・コーポレート職) | 360,000円 | 40時間相当分 |
| 総合職Architecture(建築技術職) | 360,000円 | 42時間相当分 |
| 総合職IT(社内SE職) | 360,000円 | 40時間相当分 |
上記の初任給は、いずれも固定残業手当を含む金額です。固定残業手当は時間外労働の有無にかかわらず支給され、相当時間を超えた時間外労働分は割増賃金が追加で支給されます。
2026年9月期第1四半期決算説明資料によると、新卒営業職の初任給は、27万円から、2018年4月に30万円、2022年4月に33万円、2025年4月に36万円、2027年4月に40万円と推移しています。
第29期有価証券報告書(2025年9月30日現在)によると、持株会社(提出会社)である株式会社オープンハウスグループの平均年間給与は9,143,467円(賞与および基準外賃金を含む)です。
この数値は提出会社の従業員307名(平均年齢34.7歳、平均勤続年数4.5年)の平均で、連結グループ全体(6,620名)の平均ではありません。
年7回の人事評価と実力成果主義の評価制度
給与と並んで確認したいのが、成果がどのくらいの頻度で評価に反映されるかです。
2026年9月期第1四半期決算説明資料によると、同社には年7回の人事評価制度があり、その内訳は以下のとおりです。
- 3か月に一度の昇進昇格(年4回)
- 年2回の賞与評価
- 年1回の給与改定
採用サイトでは、「年次に関係なく、頑張った人を正当に評価し、報酬と昇格の機会を与える実力成果主義の人事制度」を整えていると説明しています。
有価証券報告書によると、同社は企業理念に「やる気のある人を広く受け入れ、結果に報いる組織」を掲げ、経歴等にとらわれず人材登用を行っています。
報酬体系は、「高水準の基本給により生活の安定を保証し、成果を賞与等で還元」する仕組みです(同決算説明資料)。
内定者研修から始まる人材育成
同社の人材育成は、入社前の内定者研修から始まります。
採用オウンドメディア「OPENIA」の記事によると、内定者研修では以下の3つの取り組みが行われています。
- 「オープンハウスグループの行動指針」を学ぶ座学
- 毎月開催される「役員セミナー」(役員が交代で登壇し、仕事への思いや価値観を内定者に直接伝える場で、社長も登壇する)
- 宅建資格の取得に向けたサポート研修(月1回の模試、自習室の自由利用)
入社後の1年間は、およそ3か月ごとに継続的な研修が実施されます。配属後はマネージャーやセンター長、先輩社員が教育の担い手となり、現場で学ぶ機会が増えていきます。
採用サイトによると、資格取得報奨金の制度もあります。
新卒841名を迎え入れる採用規模と求める人物像
同社は毎年、多くの新卒社員を迎え入れています。
決算説明資料などによると、新卒入社人数は2024年4月が540名、2025年4月が838名、2026年4月が841名(グループ連結)です。
新卒採用サイトでは、「オープンハウスは、やる気のある方を広く受け入れ、努力や結果に報いる組織を作ります。」としたうえで、求める人物像として以下の6項目を挙げています。
- 「挑戦する」野心がある
- 素直な人
- 愚直な努力を続けられる
- 欲求が強い
- 当事者意識をもてる
- チーム目標に共感し、しらけない
2026年4月には841名の新卒社員を迎えながら、求める人物像を具体的に示して採用活動を行っています。
新体制の3カ年方針にみる将来性

最後に、経営体制と今後の方針から同社の将来性を確認します。
2025年10月1日、福岡良介氏が代表取締役社長に就任し、創業者の荒井正昭氏は取締役Founderとなりました。福岡社長は2002年4月に新卒で入社しています。
2023年11月に発表された3カ年の基本方針(2024年9月期〜2026年9月期)では、3カ年累計の当期純利益を当初2,500億円と設定し、段階的に引き上げて2025年11月に3,055億円へ上方修正しました。
福岡社長はトップメッセージのなかで、人材採用、サステナビリティ、ガバナンス・コンプライアンスの三つの重点課題を掲げています。そのなかで「人材採用」を最優先課題とし、人件費の増加を「未来の成長への先行投資」と位置づけて、新卒・中途の人材獲得を進めると述べています。
2025年11月の決算説明会では、成長の段階について「飛躍の土台はしっかりできており、今期が成長の入り口に立ったところ」と回答しています。
オープンハウスへの就職・転職に関するよくある質問
就職・転職を検討する方から寄せられやすい3つの質問に、公式データで回答します。
Q. 新卒の初任給はいくらですか?
2027年4月入社の新卒初任給は、総合職Sales(営業職)が400,000円、総合職Corporate・Architecture・ITが360,000円です。
いずれも固定残業手当を含む金額で、相当時間を超えた時間外労働分は割増賃金が追加で支給されます。
Q. 評価や昇格の機会はどのくらいありますか?
人事評価の機会は年7回あります。
内訳は、3か月に一度の昇進昇格(年4回)、年2回の賞与評価、年1回の給与改定です。
Q. 新卒は毎年どのくらい入社していますか?
2026年4月の新卒入社人数は、グループ連結で841名です。
2024年4月は540名、2025年4月は838名でした。
まとめ
本記事で整理したオープンハウスグループの公式データの要点は、以下のとおりです。
- 売上高は2021年9月期の8,105億円から2025年9月期の1兆3,364億円へ約1.6倍になった
- 2027年4月入社の新卒初任給は営業職が400,000円、ほか3職種が360,000円(固定残業手当を含み、超過分は追加支給)。持株会社307名の平均年間給与は9,143,467円
- 年7回の人事評価制度があり、年次や経歴にとらわれない実力成果主義をとっている
- 内定者研修と入社後1年間の定期研修があり、2026年4月には841名の新卒が入社した
- 福岡良介社長のもとで3カ年累計の利益目標を3,055億円へ上方修正し、「人材採用」を最優先課題に掲げている
公開されている数字から見えるのは、1兆円を超える売上規模のもとで利益目標を引き上げながら、人件費を先行投資と位置づけて採用と処遇に資金を投じている企業の姿です。
就職・転職先を検討する際は、こうした数字と評価・育成の仕組みを、自分の志向と照らし合わせて判断することが大切です。
※本記事は公開情報(有価証券報告書・決算説明資料・公式サイト・採用サイト)に基づいて作成しています。記載内容は執筆時点のものです。
